ブレーキパッドを押さえつけてる板バネ状のパーツ。インターネットとか雑誌とかには「こんなモノはいらない」&「取るとタッチがよくなる」って書いてあるけど本当のところはどうなんだろう?
おそらく,パッドのがたつきを防止して鳴きとか片当たりを防ぐ? とか,ゴミよけ? のためのパーツだと思われるのでだまされたと思って取ってみることに。右画像はそのパーツを取り外してパッドが見えるようになっている状態だ。
取ってみると,確かにパッドはスムーズに動きそう。早速,試乗に出動だ! 結果,とりあえずは問題なさそうなので取ったままにしておこうかって感じ......実はこのまま1年以上経過......その後,3回のサーキット走行を含みトラブルなく経過したので,なくてもいいんだろう,きっと(^^;
1点だけ気になるとすれば,パッドが減ってきたときにはカタカタと音がするくらいかな。
まずは下の画像2枚をごらんあれ。純正のブレーキロータ(左画像)も実はディスクの厚み方向にスライドするように若干の隙間を持たせた状態でスプリングワッシャを組み込んでいるフローティング方式で取り付けられていたりするが,その可動幅は小さく,手で押した位ではびくともしない。
今回交換したのはプラスミュー製ステンレスフローティングピン(右画像)だ。同社製フローティングピンにはアルマイトカラーがかっこいいアルミ製や,軽量が魅力のチタン製もあるが,価格と耐久性のバランスで中間を取ってステンレス製にしてみた。(単に資金の問題ともいわれているが) はたしてその効果はいかに~?
ちなみに,フローティングピンを使用する目的はもちろんドレスアップではなく,ブレーキング時の熱によりディスクにひずみ(厚み方向にうねる...かといってぱっと見てわかる量でもないか...)が発生した場合に,そのうねりでパッドを押し戻し,次のブレーキング時にレバーストロークが増加してブレーキがなかなか効かない...ってことをディスクをスライドさせて防ぐためのものだ。じゃぁ,「そんなに温度が上がるようなブレーキングをしないのに何で付けたんだ?」ってことになると...やっぱりドレスアップなのかぁ?... だとすると,色付きにしとけばよかったか(^^;;
交換作業はちょっと大変だ。ブレーキロータをホイールから取り外し,カシメ止めされている純正ピンの頭をグラインダーで削り落としていく。力加減に注意しないと再利用するインナーロータとアウターロータを傷つけてしまうことに。
無事分離できたら後は新しいピンを取り付けていく。ピン固定用のE型止め輪は走行時の遠心力で脱落することもあるようだからエポキシ系接着剤とかで軽く抜け止め対策しておかないと大変なことになるね。
おっと,もうひとつ付け加えておかなければ。同時にブレーキパッドの交換を行うことが推奨されているため,ついでにパッドも交換だ。(...っていうか,本当はパッド交換時期に合わせてのカスタムだったんだけどね...)
という訳で,今回のブレーキパッドはFERODEのCP911だ。こんなレース用パッドをつけてどうする気なんだ? 取説には,「十分慣らしをして,アタリがでたらしっかりブレーキをかけて温度を上げてください。そうすれば一旦フェード現象がおこり一時的に効かなくなります(グリーンフェードって言うらしい)。その後,冷やしてやれば本来の性能を発揮するようになります。」なんて恐ろしいことがかかれているし。さらに,ひえ~(^^;
フロントブレーキのパッド(純正品)がだいぶ減ってきたのでパッドをGOODRIDGEに交換だ。別にこだわりがあって選んだブランドじゃないだけに,果たしてその効き味はいかに? 準備作業としてしなきゃならないと雑誌で仕入れた知識は...
という訳で...やってみました,これらの作業
さぁ,装着できたら次は慣らし。近所の工業団地(夜になると交通量は限りなくゼロに近い上にストレートが1km以上)へ出かけよう。明日のためにその1...加速・ブレーキングの繰り返してパッドの温度をしっかりと上げてやる。「効くようになぁれ,効くようになぁれ」 怪しげに呪文を唱えつつ,行ったり来たりを繰り返す(((((((((^^;
気になる結果は...「うん,純正パッドよりは効くかもしれない。でもこんなものなの?」って思っていたところ,お友達のこうちゃんから「ロータも研磨して面出ししたらもっと良い味がでるよぉん」との密書が到着。説得力ある人物からの納得できる内容のアドバイス...だけど...おぉい,一体どこに出したらいいのぉ?
ブレンボレーシングキャリパーは高くて買えないので,純正キャリパーの能力をフルに発揮できるようにメンテナンスを欠かさないようにしなくては。
ブレーキシステムの定番といえば...そう,憧れの「ブレンボ」
ブランド志向丸出し(^^; でレーシングマスターシリンダに交換。ステンメッシュホースとの組み合わせで,「鋭い突っ込み」に一歩近づけるのか?