それは,ある日の一言から始まった...
「今のVitzは狭くて荷物が積めないから車を買い換える!」
なに~? なんていう爆弾発言だ。 どんなのが欲しいんだ? 予算はいくら?
「カルディナが格好よくて一番のお気に入り」
ひそかにリサーチができてるじゃないか。一体どこでそんな知識を得たんだ全く...はいはい,今度カタログを取ってきます。その前にまずはインターネットで各社の現行モデルをチェックして回ろう。確かにモデルチェンジしたカルディナは格好いいぞ。さすがはトヨタ,消費者心理を突くのがうまいねぇ...だけどおぉい,結構値が張るけど予算は大丈夫なのか?
え~と他には...日産はこれといったものがないし,三菱もちょっとねぇ,後はホンダのストリームとマツダのプレマシーがターゲットになりそうだ。
さてカタログ&見積もり集めだ。まずはカルディナをゲット,ん? Wishなんてのもあるのか,ついでにもらっていこう。次はストリームだけど,現物はなんかイマイチだなぁ...気を取り直してプレマシーを見に行こう...ん?なかなかよさそうじゃないかこれは。(この時点でTakachの気持ちはプレマシーにかなり傾いていたりする)
カタログを前に候補を絞り込んでいくが,登録まですると出費がかさむねぇ~ いっそのこと中古車にするってのはどう? ん?今のSTEPWGNを運転させて自分用に中古を買うってのもありだな。ちょっとネットで検索してみよう...え~と,TYPE-R,たいぷあーる...と。あぅっ!高すぎる。これはあえなく却下だ...さて,気を取り直してと,ほら,プレマシーの出物(?)がインターネットで見つかったぞ。ちょっと遠いけど見にいくかぁ?
「でもせっかく遠征するんだったら買うつもりでいかないと...この店,結構遠いし...それに装備の割に安すぎない,これ?」
確かにそのとおりだ。じゃ,今度の週末に近所のディーラーの試乗車で確認することにしよう。
ところで,そういえば,スバルなんてメーカーもあったけど適当な車種があったっけ? 一応ホームページでチェックしてみよう...
「このインプレッサワゴンってイケそうでない?」
そうかぁ? まっ,ショールームもマツダの斜め向かいだし一緒に見ることにしよう。
待望の週末,まずはスバルに乗り込もう。インプレッサを見せておくれ~
「いらっしゃいませ,インプレッサですか? エンジンは水平対向で重心が低い上,振動も少なく,さらには車体中心線上に左右対称に搭載されているためハンドリングもよくて...」
う~ん,かなり気合の入ったセールストールだ(^^; ところで聞き捨てならないぞ,庶民の1500ccクラスも水平対向なのか? てっきりこのクラスは直4だと思ってたぞ,スバル恐るべし...冷静に考えるとエンジンマウントとかの関係で水平対向にしたほうがいいわなそりゃ...
「そらまぁ,メリットもあればデメリットもあるけどね」
その昔,カーテクノロジーに妙に詳しい某氏にすり込まれた技術論をひそかに思い出している...
...「実は水平対向ってそれほど重心が低くないんだな。ウェットサンプだからエンジン下にオイルパンがあるわけだし,エキパイも下出しなので窮屈に曲げてパワーロスにならないようスペースが必要なわけだからエンジン搭載位置そのものはあまり低くないんだよ。思い切ってドライサンプ化&エキパイも上面取り出しにしてぎりぎりまでエンジン搭載位置を下げないとメリットがすくないんだよねぇ」...
なるほどねぇ~
それに重たいシリンダヘッドがロール軸から離れた両側にあるわけだからコーナー切り返し時の慣性モーメントもでっかいのでは? さらには,カムシャフトも4本(いや,1500ccはSOHCだから2本か?)でメカニカルロスも大きいはずだし...
などが頭の中でグルグル回ってる~。
とりあえず試乗にいってらっしゃ~い...さぁ見積もりをもらったらマツダへ進軍だ。
マツダのショールームに入りこの前カタログと見積もりをもらったお姉さんを探してみる。ん?他のお客さんと商談中か。その間に試乗車に乗せてもらうことにしよう...
「なんか乗り心地が固いし,シフトレバー操作がよくわからないし車体の見切りがイマイチ。さらにはエンジン音はインプレッサよりもやかましい...」
そうかぁ? 足回りがしかっりしているってことじゃないの? 確かにコラムシフトは慣れが必要かもしれないが,車体サイズを云々いう割にはSTEPWGNには平気で乗ってるぞ~ それに水平対向のほうが乗ってるうちにうるさくなりそうな気がする...
営業のお姉さんも空いたみたいだし商談開始だ。なにっ?今なら10万円分のオプションが付いてくるのか,なんかお徳感があるね。
ターゲットをインプレッサとプレマシーの2台に絞り込んで次の週末までじっくり研究だ。乗りやすいインプレッサと広大な空間が魅力のプレマシー,どちらも甲乙つけがたいが,ここはやはり運転する人間の意見が優先されるか。
という訳で,インプレッサに決定したところにやってくるダイレクトメール。なに~?この週末に購入すると5万円分のオプションがサービスなのか。さらにはペア旅行券もついてくるらしいぞ。これは買わずにいられないよね。
再びスバルへ出撃だ。具体的な交渉をはじめよう。
「もうひとつ上のグレードにすると,アルミボンネットになって開閉が楽になるんですけど...」
またまたセールスマン氏からとんでもない話が飛び出す。 なに~? 1500ccの大衆グレードにアルミボンネットぉ? WRXだけじゃ元が取れないので量産メリットを出すために採用したのか? それとも優遇税制関連で軽量化する必要があるのか? なんて思いながら反撃する。
「だってボンネットなんて開けないからなんでもいいし~」
「いや,ウォッシャー液を入れるときにですね」
「ふ~ん,この十何年ホンダ車に乗ってるけどウォッシャー液なんて一回も入れたことないのに切れないんだよね。きっとオイル交換とか点検のたびにサービスで入れてくれてるんだろうねぇ」
「それはまぁ,ウチにもってきていただければ...」
「ふ~ん」
「実印を用意していただければ所有者もお客様として登録できますが...」
「え~,めんどくさいなぁ。ディーラー登録でいいや。そうしておけば,車やサービスが気に入らなくて売り飛ばしたときにも店のほうに登録の変更願がいくから,きっと反省材料として役にたつんだよねぇぇぇ」
まぁこのくらいできりあげておくか。さて色は何色だ? インプレッサといえば基本はWRブルーだけど家庭用としてはちょっとねぇ。渋めのブルー(パシフィカブルー)に決定だ。納車はいつだぁ~...
さぁ待ちに待った納車だ。早速ドライブに出かけよう。じゃぁ,オーナーさん運転よろしく。僕は後部座席でふんぞり返っているよ。...あのぉ,CDの音が聞こえないのでリア側にバランスを振って音量をあげておくれ。なに?やり方がわからない?しょうがないなぁ,目的地に着いたらやってあげよう。...え~と,どれどれ,これでいいはずだけど...あれっ?後部スピーカーにバランスを振ったら音が聞こえなくなる...ひょっとしてスピーカーはフロントドア部だけで後部ドアにはスピーカーが付いてないのか,この車は?
帰宅したところでカタログを見直してみる。確かに購入したグレードは2スピーカーしか付いてない...まいったなぁ,今時こんなのがあるとは思っていなかったので全然チェックしてなかった...ないものはしょうがない,購入することにしよう...(そしてそのまま2ケ月経過)...
いいかげん取り付けないと後ろに乗っててもCDは聞こえないし寂しい限り。取付は自分でやるつもりなので安値を狙って通販サイトを物色しよう。しばらく悩んだあげくチョイスしたのは
と,有名メーカ品で安値を狙ったがためのいかにも節操のない組み合わせ。まぁこだわりもないのでいいだろう...
取付方法のチェックは業界標準(?)のSONY ME INFORMATIONでぬかりなくやっておこう(このページに記載されているのは,前モデルの丸目だけど変わりはなさそうだ)。さて,現物も配達されてきたし内装でも剥ぐかぁ...いやぁ,便利な時代になったねぇ。迷うことなく内張を剥がせたぞ。
まずは,チューンアップツイータからだ。もともとツイータが取り付けられるようにパワーウィンドースイッチの隣にメッシュ部分がある(下画像参照)けどここには純正品しか取り付けられそうにない(いや,付けようと思えば付けられるけど手間がかかるからヤダ。それに純正品は高かった!)ので,やはりステップワゴンの場合と同様,タッピングビスを使ってウィンドー下にネジ止めだぁ!
配線は,純正オプションツイータ用のコネクタが近所まできてるけど,市販のものとは形状が違う。変換コネクタも売ってるようだけど,こんなものはワンタッチ圧着コネクタで充分だ!
次は後部ドアだ。...ん?そのままじゃ付かないのか?なになに,ブラケットが別途必要です? が~ん,余分な出費かよ。え~い,近所のカー用品店にひとっ走りだ。こちらも最初から配線はされてるのでスピーカを接続するだけだ。当然圧着ね。
さぁ,ミュージックスタート...うんうん,これで後部座席でも退屈しなくなったぞ(^^)v
はっきり言ってこの車は,遅い・燃費が悪い。まぁ,排気量1500cc,100PSなので遅いのは諦めるにしても,燃費8km/Lはどう考えても悪すぎるだろ。前のCIVICはマニュアルミッションと言うこともあったが,10年以上も前の設計の車が10km/L程度は走っていたのでどうにも納得いかないぞ。その分だけ速けりゃ文句も言わないのだが,なんせ100PS! アクセルベタ踏みしても,「..ゥモモ.モモォ~」と喘ぎながら何とか加速するような頼りなさだ。
こんな根性無しなんか売り飛ばしてやる! と言いたいところだが,財政上それは許されない(^^;
で,ある日気が付いたのは,この車のオートマには「Powerモード」があるってこと。このモードにすれば,少しアクセルを踏み込んだだけでシフトダウンして高い回転数で走るようになるので,体感上だけでも加速感を改善できるはずだ。実際に試してみるとそこそこイケる。回転が上がってパワーバンドに入るためパワーも出てるってことだろう,こりゃぁ費用ゼロ円のなんちゃってパワーアップだ。という訳で,常時「Powerモード」で運転しよう。
数日後メーターと見てみると,どうもトリップメーターと燃料メーターの相関が今までと違う(そう,燃料満タン時にトリップメーターをリセットする小市民だったりする)。ひょっとして燃費が改善されてない? 給油時に計算してみると,やはり9km/L程度になっている!
要するに,
普通のモードだと加速が悪いのでアクセルをさらに踏み込みその分だけ余分に燃料が噴射され結果として燃費が悪い。
「Powerモード」だとシフトダウンして高回転数でまわりパワーバンドに入るためそれほど踏み込まなくても加速するため結果として燃費が良くなる。
ということだと思うが,そんなプログラムでいいのか?スバルさん。
ついでに書いておくと,「Powerモード」でもシフトダウンさせるアクセル開度の判定がまだまだ甘いね。もう少し敏感にして欲しいなぁ...
この秋で丸11年の車検を迎えるこの車。いろんな妄想が頭によぎりだす頃合いである。
なんてことをいろいろ並べているのでガツんと一発,後押しをしてみる。
え~と,今年も車検とおしたとして,どんなメリットがあるの? 資金? じゃぁ聞くけど,
この助言(?)が効果てきめん...で,どんな車が欲しいのよ?
あぁっ? アコード? 却下! 俺も考えたけど,『400万円の車』より『250万円の車&150万円+αのバイク』が上だと思って,AXELAにしたんだから。さらに,もったいない感があふれて結局バイクも買ってねぇし。
ということで,庶民の車を探し始めることに。