P4Tに変換ゲタを使ってSocket478Northwoodを載っけるぞ。最新モデルのマザーボードを購入する軍資金をケチって,Socket423->Socket478変換ゲタを使ってのパワーアップをもくろんだものの果たしてどうなるのか....
P4/2.66GHz購入で余ってきたP4/2.2GHz(Northwood 当然Socket478)を使ってP4T(Socket423 Willametteのみ対応)をパワーアップすることになったものの,キーデバイスであるPL-P4/Nにはどうも相性問題があるらしい。ASUSTEKマザーでは動作するというのを何かで見た記憶があったため「きっといけるでしょう」と勢いで購入したものの一抹の不安が...
まずは,購入品PL-P4/N(購入時のトピックだ)のおさらいだ。パッケージにはNorthwood対応と書かれているし,各大手メーカのロゴもプリントされている。「ほほ〜,割といろんなメーカー製PCでも動作するんだね。」 ただ,問題(?)がひとつあり,購入したのはヒートシンクレス品だったりする(だって,その方が安かったから)。今まで使用していたヒートシンクを流用することになるのでそのあたりでなにか問題が発生するかも〜。
それではCPU交換を開始しよう。今までがんばってくれたPen4@1.5GHz(Wilamette)よ,ご苦労さん...
とと,アチ〜 ヒートシンクが熱いよ。こんなので2.2Gを付けても大丈夫なんだろうか?(昔は触って暖かいと感じるようなヒートシンクは役立たずって言われてたのにねぇ...) まぁとりあえず,フィンやファンに溜まったゴミを掃除しておくことにしよう。
え〜と,ゲタをマザーに取り付けたらその上にCPUを載っけて...と。 ん?ゲタに電源コードが必要なのか。そういやNorthwoodとWilameteって電圧が違ったっけ?
さぁ問題のヒートシンクだ。ゲタの分だけCPU取り付け高さが増したため,そのままじゃ取り付かない。一旦,リテンションベースをマザーボードから取り外して付属のスペーサでカサ上げしよう。よし,取付完了。
注目の電源ON....おぉっ!ちゃんとブートするじゃないか(^^; あれっ?ブート画面じゃ,CPUクロックは1.6GHz,L2キャッシュは256kって表示されるんだけど,ちゃんと認識されてないのか?
何の問題もなくOSが立ち上がってきたが,認識問題はどうも気になる。Pl-P4/Nの取説を読み直してみると,ベンチマークプログラムで動作を確認してくれとなっている。紹介されているのは言わずとしれたWCPUID,それとSandraだ。Sandraは持っていなかったためhttp://www.sisoftware.net/からダウンロードだ。
これらで確認するとちゃんと動作してるようだ,やったぜ!
割とあっさり動作した変換ゲタであるが,若干の問題点が...どうもいまいち速くないのである。
もちろん今までのP4/1.5GHz(willamette)よりは速くなっているものの,P4/2.2GHz(Northwood)本来の実力からはかけ離れたパフォーマンスだ。 ベンチマークで比較する暇もなく実働機になってしまったため常用アプリでのパフォーマンス比較が下表だ。
機器構成 | 宇宙人探しの平均処理時間 |
---|---|
P4/1.5GHz@1.7GHz P4T | 6時間30分 |
P4/2.2GHz@2.4GHz P4T533-C | 2時間50分 |
P4/2.2GHz@2.4GHz P4T 変換ゲタ仕様 | 4時間20分 遅い! |
とまぁ,ちょっと納得いかない内容だ。その原因として考えられるのは
ケチって1.5GHz用の純正ヒートシンクを使ってるのが間違いか。Pentium4って冷却不足に陥ったくらいではダウンしないで処理能力が落ちるだけになるみたいだし。 今だから言えるが(?),実際数ヶ月前にはやたらめったら処理能力が落ちてた時期があったのでそのときの状況を説明しよう。
その時は,上記の宇宙人探しの平均処理時間が約7時間(P4/2.2GHz@2.4GHzで)もかかっていた。
「CPU? メモリ? ひょっとするとマザーボードがご臨終間近か?」などと考えていたが,手をかける暇がなかったのでほったらかしにしてあったところ,勝手に電源OFFするようになってしまった。いいかげんこれじゃ使えないと,確認のためにケースを開けてびっくり。ヒートシンク&ファンにびっしりとまとわりついた埃の山で,ヒートシンクはまさしく熱溜状態。これじゃ落ちるのも納得だってんで,とりあえず掃除だけして元に戻したところ,あら不思議,元のパフォーマンスが復活! 結局のところ,埃のために冷却能力が落ちていただけであった。う〜ん,恐るべし。それにしてもまな板マシンだとこうなる前に気づいてたんだけどねぇ。やっぱりまな板マシンが究極の姿かぁ?
の2点だ。どちらも気になる点ではあるが,ユーザーで改善できるのは「2.」の方だけだし。 そういえば,Socekt423のリテンションベースに取り付けられる水冷ユニットってのを作った記憶があるねぇ。あいつでも引っ張り出してくれば実験できるんだが,放熱用のRZ250ラジエータと循環ポンプ(熱帯魚用外部フィルター)を置くスペースが果たして得られるのか(物理的にはもちろんのこと,心理的にもね。家族の冷たい視線が....)が最大の問題だ。