それは2021年の夏の出来事。愛車AXELAに不調の波が押し寄せた。
カーナビタッチパネルの感度が落ちて操作がしにくくなっていたところに、猛暑でやられたAXELA(BLFFW)不具合の定番、メーターバイザーの浮きである。なんか一気にポンコツ感が溢れかえる状況に...まだ9年13万kmだし、もう少し乗り続けるんだけどね。それに、車なんか買う金ねぇしなぁ。いや、でも、誰かがとどめを刺してくれたら思いきれるんだけどなぁ...
ほほぅ、シビックがモデルチェンジしたのね。なんか、大人な感じのデザインになってるじゃないか。いやいや、もっとAXELAに乗り続けんだよ(車に使う金は無ぇってこと、思い出せ)
冬ボーナスが出たぞ! 車買うには全然足らないが、未来の自分がもっと頑張れば金の融通なんてできるんじゃないか?(危険)
よし、シビック見にいこう(この時点で気持ちはほぼ確定)。営業氏への牽制のためにマツダにも行って、MAZDA3やMAZDA6の見積ももらってじっくり考えるフリをしよう。
実際、マツダへは「他社に乗り換えるから」って仁義を切りに行ったようなもの。「AXELA買うときに言ったじゃん、『ホンダ党なのに買う車がないからマツダにするんだ』って」。
「MAZDA3とMAZDA6の間の車格のくせに、価格はMAZDA6に近いんだよねぇ。もう一声何とかならないの?」
「...店長と相談してきます...こんなところでしょうでしょう?」
「ほほぅ、よっしゃ! 決定!」
...書類にサイン...「家に実印を取りに帰るよ。印鑑証明も持ってくる。」
AXELA運転中、信号待ちで停まったところにそれは起こった! ウトウトしていたらしい後続車に見事なとどめを刺されてしまったよ。
イヤ、順番が違う! 『誰かがとどめを刺してくれたら買い替えるかも』とは思っていたが、もう買い替え決定してんだよ! 下取り契約している車を壊されると、話がややこしくなる、どうしてくれるの? 勘弁してよ。
納期めど2ケ月といわれていたが、その後短縮され、1/30に納車されたよ。
グレード:EX 6MT
カラー:プレミアムクリスタルレッド
オプション:ボディガラスコーティング、フロアマット (標準で豪華装備なので特につけるものってないんだよねぇ)
納車されたからといってどこへ出かけるわけでなく、家にこもって作業開始だ。
とくに純正オプションでつけるものはないが、自力でこつこつカスタムしていくよ(ほぼ小細工ネタ)
前車AXELAからの移植品。とくにドラレコは2021年に更新したばかりなのでもったいないし、せっかく役立ったのだから今後も活躍してもらいたい(いや、ぶつけられなくていい)。
FL1シビックのリヤハッチは、樹脂成型品で分解できるとこが限られているため配線を通しにくい、と言われているが、焦らずにトライすればなんとか開通できたよ(結構長時間攻め続けた)。オプションのテールゲートスポイラー(羽根)をつけると、この低い位置では後方はほとんど見えないはず。
走行中もTVがみられるようになるこのアイテム。ホンダコネクト用ってやつなら問題無いと思われる。みんカラあたりをみると多数紹介されているので詳細割愛...
FL1シビックカスタムの定番(になりつつある?)小物入れである。その上さらに、定着しそうな一部切り取り(照明をふさいじゃうのを回避)を実施だ。この車は運転席周りの収納が少ないのが難点。
アイドリングストップって嫌いなのよ。「さぁ発進」って気持ちは前へ進んでいるのに、まずはエンジン再始動してから、ってタイムラグがどうしても気になる。コネクタ接続だけの簡単タイプはまだ出てない気がするので、少し工作して実装することに。
この回路で、エンジン始動後10秒でアイドリングストップ機能は自動キャンセルされる。ボタン操作をすれば有効にすることも可能。
MT車を操作する上で難易度が高いものといえば、坂道発進(もちろん上り坂)だ。その昔、教習所で厳しく教え込まれたのは、①簡単なサイドブレーキ使用、②素早いブレーキ→アクセルへの右足移動+微妙なクラッチ操作、の2方法である。が、時は変わり今は簡単、ブレーキホールド機能があって、ブレーキのことは忘れてアクセルとクラッチの操作だけに集中すればいいのだ...が、この車はデフォルトでオートマチックブレーキホールド機能はオフになっている。上のアイドリングストップキャンセルと同じ方法が使えないか、コネクタを見てみる。
えーと、なんか線が多いんだよね。負荷は、問題のブレーキホールド+パーキングブレーキ+スイッチ照明+パーキングブレーキ表示灯、なんだけど12本も線がある。
なんじゃこれっ?、と、スイッチのふたを開けてみることにする。
ブレーキホールドスイッチを分解してみた。左側上部の白い部品をスイッチが押すとゴム部品を押さえつける仕組みだ。
ゴム部品が押されると、基板右上のパッドでコンタクトする。スイッチを物理的に元位置に戻す機能もこのゴム部品の反発力が担っている。
時間切れできちんと回路は追えてないけど、このパッドからは直接ケーブルにつながっていない様子(基板裏面にも部品あり)。アイドリングストップキャンセラーと同じ方法は使えそうにない。誰か真面目に解析してくれないかなぁ... いや、短絡すればいいだけなんでしょ? リレー使ってやったらいいだけじゃないのか?...続く...
さて、1ケ月点検の際にこの部分の回路図をもらってきたので、それを参考に再び分解して確認したところ、本図のような配線・抵抗値になっていた(もしこの方法でやってみようって考える人は、自分で確認することをお勧めする)。
コネクター爪の無い側の一番右端が12番(薄緑:信号)で、その左隣が11番(黒:GND)だ。
ここまでくれば、もう一息。12番を750Ω抵抗を通してGNDに落とせばいいというがわかったので、上述のアイドリングストップキャンセラーと同じような回路を構築する。
これで、シートベルトを締めて(オートマチックブレーキホールドを有効にする条件だ)、エンジンを始動すれば、10秒後に自動的にオートマチックブレーキホールドがオンになる。もちろん、その後のスイッチ操作でオフにすることもできる。完成。
この車の弱点の一つ、シフトノブについて。
アルミトップのカッコいいシフトノブなんだけど、冬だと駐車中にアルミが冷え切ってしまい、操作のたびに掌が冷たくなるので、この部分が温まるまで手でゴシゴシとこすり続けることに(当然その間は片手運転)。
虚弱体質なため、この冷たさには耐えきれないので交換しようと汎用のシフトノブを購入したものの...あれっ? もともとついているブーツ固定用金具がすっぽり入っちゃうんだが...この商品、ねじ部がものすごく奥にあって手前は穴が大きいんだね、だめだこりゃ。
という訳で...取り急ぎひねり出したのが下記の3案だ(左側から順に、A案、B案、C案、とする)。
C案がベストだとしても、せっかく買ったのですぐにでも使いたい、ってことで、簡単なA案(ネジ変換ジョイント:M8[オス]×M10[メス])を実行してみる。
冷たいよりは全然いい...が、いやぁ、なんかちょっとね。C案を真剣に進めよう...
...はい、サクッと図面を作成したよ。
えーと、一家に1台あるべきはずの旋盤がウチにはないので、本職に依頼してアルミ削り出し(いい響きだ)で作成だ。
無事にシフトノブの交換が完了! これでもう冷たくない。
ところで、夏になると革とアルミのどっちが熱くならずに快適なんだろう? 純正シフトノブは保管しておくことにしよう。
タイヤ空気圧を常時モニタリングし、異常があればお知らせしてくれる便利アイテムとしてピックアップしたのが、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)である。
選んだのは、アクセサリーソケット(シガーソケット)に装着するタイプで、このソケットはかなりの好ポジションにあるにもかかわらず、特に使う予定のなかった電源取り出しポイントなので有効活用しようという企み。
まぁ、常時確認できるのはありがたい。バイクにもつけるかどうかが悩みどころ(出かける前にエア圧をチェックするのがルーティーンだしなぁ)
標準状態の「AUTO」時は、『フロントガラス上部の雨滴検知センサーの検出感度をリングダイヤルで調整』できるのだが、どうもこの検出アルゴリズムと自分の感性との相性が悪いのか、思いもよらぬ動作にイライラする...のは最初から想定していたこと(前車AXELAでもオートワイパーは無効にし間欠式に変更してもらった)だが、結局今回もディーラーにて普通の間欠式動作に変更してもらうことになった。
かってな妄想をすると、『雨滴検知センサーと検出アルゴリズム』ってひょっとして、フロントガラスの撥水コートの想定が甘いのでは?
なんてことになっている???
ということで、次回新車購入時には感性に合う動作をしてくれることを期待しておこう。
標準のナンバープレート位置はバンパー塗装部分にかぶさっているが、かぶらない位置へ簡単に移動できそうなので、新しいおもちゃの3Dプリンター(Creality Ender3 s1 Pro)の勉強を兼ねてフロントナンバープレートを移動させるブラケットを製作してみる。
純正のライセンスフレームを下にずらすと、フレーム固定用のねじ込み部がグリルの開口間にくるため、今回のブラケットを作成し、フレームとブラケットでグリルを挟み込む作戦だ。ただし、ねじは純正のタッピングネジではなく、なべ小ねじに変更してナットをブラケットに埋め込むことにする。
フロントグリルを軽く採寸して暫定形状で作成し、干渉する部分を修正して暫定版作成と確認を繰り返したうえで、最終版は強度と耐久性を考えてカーボンファイバー入りナイロンフィラメントでプリントだ。
現実的な話をすると、、、あくまでも3Dプリンターの練習としてやってみたが、市販フレームで使用可能なものがあるのでそれを使ったほうがコストパフォーマンスは圧倒的に高い、ということをここに記録しておく。